泰生のポリシー

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泰生の帯創りのコンセプトは「質」。産業界全体が量的拡大に向けてひた走っていた時代や今日の世界不況によるコストダウン化の流れの中でも、泰生は頑固なまでに「質」を守り続けてきました。果たして自然の生み出した最高の素材、感性豊かな意匠、西陣伝統の至高の技術力が相俟って、初めて泰生織物の帯は生まれます。

「最高の帯を創りたい」そこには寸分の妥協も許されません。その心持ちが帯創りの厳しさを生み、帯を愛する心をかき立てるのです。単に見映えのする帯を作って販売することが儲けの早道かもしれません。しかし、本当に良いものを欲するお客様の気持ちを考えれば、たとえ儲けが多いとしても納得のいかない帯を創ることは出来ないのです。

脈々と続いてきた伝統という経糸に新しく生まれてくる技術や感性を緯糸に織り込んで、次の時代に伝承していきたい。そんな帯創りに一生をかけていきたいのです。

  • 信用

    泰生の帯にはオリジナルのマークが織り込まれています。これは、いつどこでも製作者としての責任の所在を明らかにして、お客様に信頼していただく為のものです。(夏帯には、組織上マークが入らないものがあります)

  • 絹糸

    泰生の帯に使う絹糸は全て最高のランクの糸。しかも、織物の種類によって極端に細い糸から紐のように太い糸まで、特別に撚り合わせたものがほとんどです。織物の風合いを決める大きな要素のひとつが、ベースになる糸。心地よい「きぬずれ」の音を絶やさぬよう、いつもよりさらに良い絹糸を探し求めていきたいと思っています。

  • 箔・金銀糸

    箔や金銀糸もその作り方、使う素材によって大きな差異があります。泰生では三椏(みつまた)の和紙、柿渋、漆、本金箔など自然素材を使って一枚一枚手作業で作られた箔を、3cm間を100切まで極めて細く裁断し、織り込んでいます。
    金銀糸も芯糸に絹糸を使用して、絹糸の風合いとより近くなるように工夫をしています。

  • 織布工

    「織り手さん」の呼び名で親しまれている織布工も、長年にわたって泰生の帯を織り続けている熟練工ばかり。
    優れた技術と研ぎ澄まされた感覚が、素晴らしい風合いの帯を織り成していきます。

  • 意匠

    正倉院、能装束、琳派、更紗など文様の基本は様々ですが、常に探求を怠らず、感性に磨きをかけ、その芸術性を「用の美」として高め、いつの時代にも新鮮さを失うことなくお締めいただけるよう創作しています。お母さん、娘さん、お孫さんへと譲り渡していただきたい思いを込めて。

  • 苦労

    織屋の仕事は帯を創ることだけではありません。西陣伝統の分業された二十余にもわたる行程の技術に、時代の新風を吹き込みながら次の世代へ伝えていく「技術伝承」という大きな役割があります。
    織布工のみならず、各工程で老齢化、数の減少が続いています。又、化学の進歩で素材や風合いが改悪された帯が世間に溢れています。
    その中で、誠の帯創りの為に伝統の技と心を伝えて行くことが我々の使命であると考えています。

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